覚えてますか?昔の車に装備されていた「速度警告音」について
目次
一定の速度を超えると鳴る「キンコン」という音
50代以上の方なら一度は耳にした事があるであろう、車の「キンコン」音。昔、高速道路を走る際に聞いた事があるのではないでしょうか。
あれが何の音だかご存知ですか?
正解は、速度警告のチャイム音です。
近頃の車にはない機能ですが、かつての日本車は、普通車で100km/h以上(実速度では約105km/h)、軽自動車で80km/h以上(実速度では約85km/h)になると警告音がなるように設計されていました。
1974年から、国内で使用する国産車には装備を義務付けられていたのです。
警告音は、メーカー、車種によって異なる音が使われており、チャイム音や電子音等が鳴るようになっていました。高速道路等で知らないうちに上がりすぎていた速度を、直感的に通知するための便利な装備だったといえます。
速度警告音は車検の検査項目だった
1974年に義務付けられた速度警告音の装備は、当時の日本車には必須の存在でした。
なぜなら、この装備は保安基準第46条第2項「速度警報装置の装備要件及び性能要件」によって装備を義務付けられていたからです。つまり、速度警報装置が無ければ、車検を通らなかったという事です。
当時の車検では、速度メーターの誤差や針の振れ具合のチェックと併せて、警告音がきちんと鳴るかどうかも検査項目に入っていたそうです。
しかしながら、12年後の1986年3月に、この第46条第2項は項目そのものが削除されました。車の装備として必須の存在では無くなったのです。
速度警告音が廃止された理由
知らず知らずのうちにスピードアップしていた事を知らせてくれる便利な機能のように思えます。しかし、2000年代まで一部の車種にオプション装備としてまだ存在していたこの機能も、現在販売されている最新型の車には搭載されていません。
いつ、そしてなぜ、速度警告音は必須装備ではなくなってしまったのでしょうか。
速度警告音が廃止された理由は、先に述べた法規制撤廃があったからです。
その法規制の撤廃が進められた理由については、大きく分けて2つあると言われています。
海外メーカーからの圧力
速度警告音は日本独自の装備でした。海外の車には装備されていない物です。
しかしながら、海外の車を日本で乗るためには、その装備がないと車検に通らないため、わざわざ速度警報装置を取り付ける必要がありました。
当時、日本車の攻勢にさらされていたアメリカのメーカーとアメリカ政府は、日米自動車協議の場でこれに対し、廃止を求めます。具体的には、この速度警告音を、貿易上の「非関税障壁」として法律の変更を求めたと言われています。
日本としても、車の装備ひとつで国家間の関係を揺らがしたり、輸出入における損害を出す事は避けたかったため、この日本独自の速度警告音の装備の義務化は解除されたのです。
速度警告音自体の問題
上に述べた理由とは別に、装備の廃止にはもうひとつの理由がありました。
速度警告音は、一定の速度を超過した場合に運転手に通知する便利な機能です。安全運転のために付けられていたであろうこの機能ですが、それによるデメリットもあったのです。
それは、速度超過時に鳴り出した警告音が、一定の速度以下になるまで鳴り続けるという点です。もちろん、それで速度を落とせば問題はありません。ただし、速度超過で走り続ける場合、鳴り止まない警告音が運転手の眠気を招く原因になるという指摘があったのです。
警告音はキンコンというチャイム音や電子音でしたが、鳴り続ける単調な音そのものが、集中力の低下、眠気の誘発を招いている可能性がありました。
あくまで「安全な運転ができる」という事が車にとって最優先の事柄です。安全運転のための警告音が、安全運転を阻害する原因であってはなりません。
そういった理由からも、速度警告音は標準装備で無くなったと言われています。
速度警告音、聞いてみたいですか?
主に2つの理由から、廃止された速度警告音。
現行の車ではなかなか聞く機会を見つけるのは容易ではありません。
そこで、手軽に聞く方法としては、スマートフォンのアプリです。
当時のチャイム音を再現している物があるようです。気になった方はぜひ調べてみてください。
また、自動運転の技術が進んでいく中で、車のあり方も変化していきます。もしかすると自動運転の車の中には、速度超過に関わらず、何かしらの警告音が機能として搭載される事もあるかもしれません。
廃止された警告音が、いつか異なる形で、未来の車の機能として復活する日が来るかもしれないと思うと、なんだかワクワクしますね。
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